【マジで闇】 航空整備士の仕事きつすぎ 辞める人が多い理由とは

【マジで闇】 航空整備士の仕事きつすぎ 辞める人が多い理由とは

【マジで闇】 航空整備士の仕事きつすぎ 辞める人が多い理由とは

どんな職業・職種でも、良い点・悪い点というのが存在するものです。
航空整備士も例外ではありません。

 

飛行機の安全運航を支えるという夢のある職業のイメージもある航空整備士ですが、その裏にはどんな闇があるのでしょうか?

 

この記事では、航空整備士のデメリットをまとめました。
筆者は某航空会社に勤めていたので、同僚整備士たちの生の声も含まれています。

 

これから航空整備士になろうかなと考えている方は、ぜひ進路を考える参考にしてみてください。
また、現在航空整備士として働いていて「仕事がつらい」と思っている方にとって、同じ悩みを持つ人がいるんだと安心できる材料になったら嬉しいです。

 

それでは、解説していきますね。

航空整備士の闇 7選

航空整備士の闇 7選

航空整備士の不満の声は様々なものがありますが、特に上がることが多いのは次の7つです。

  1. 責任が重すぎる
  2. 膨大な勉強時間でプライベートがなくなる
  3. 勤務パターン・勤務時間が異常
  4. 過酷な労働環境で体調を崩す
  5. 劣悪な人間関係で精神を壊す
  6. 給料が割に合わない
  7. 会社に「やりがい搾取」される

 

 

順番に詳しく見ていきましょう。

責任が重すぎる

言うまでもなく、航空整備士は飛行機の乗客・乗員の命を預かる仕事で、その責任は非常に重いです
飛行機を安全に飛ばすために、整備作業にはどんな小さなミスも許されません。

 

メーカーの整備マニュアルに従って、その通りに作業を完了させることが求められます
指定されていない部品を使うのは論外ですし、ボルト1本取り付けるのにもトルク(締め付ける力)の値を必ず守らなければなりません。

 

また、適切な整備をした証として、作業記録をきちんと残すことも必要です。
たとえば、部品を使用場合は、その部品の品質保証タグを添付して保管する必要があります。
作業だけでなく、書類まで完璧にしないといけないんですね。

 

些細なことでもミスがあった場合、作業を担当した整備士は大変な目に遭います。
たとえば、

  • 後日ボルトが緩んでいるのが発見されたが、作業時に既定のトルク値で締めたことが証明できない
  • 部品のタグを1枚紛失してしまった

なんてことになれば、徹底的に取り調べを受け、始末書を書かされ、事態の重さによっては整備資格の停止・剥奪につながることもあります。
ひどい場合は社内で糾弾され、同僚たちから「使えない奴」のレッテルを貼られて肩身の狭い思いをすることも。

 

何より、きちんと整備をしていたとしても「自分の作業ミスが原因で事故やトラブルが起きたらどうしよう」という気持ちは常につきまといます。

 

膨大な勉強時間でプライベートがなくなる

飛行機の整備士として生きていくには、国家資格の取得は避けて通れないものですが、この資格をとるのがとにかく大変なんです。
特に一等航空整備士の資格を取るには、少なくとも1,000〜2,000時間は勉強しないといけないとも言われます。

 

しかし、勉強は勤務時間にはできませんから、プライベートの時間がどんどん削られていくわけです
筆者の周りにも、12時間の夜勤が終わった後でも会社に残って勉強している人や、休日でも会社に来て資料を探す人もいました。

 

 

資格を取らずにずっと”下っ端”をやり続けることもできなくはないですが、給料は上がりませんし、周りからは「いつまでも資格がとれない無能」と白い目で見られます。

 

勤務パターン・勤務時間が異常

 

整備士は夜勤を含むシフト勤務の場合が多く、生活リズムが乱れて体調を崩す人もいます。

 

また、整備が終わらなければ飛行機を飛ばすことはできないため、時間に余裕がないときは休憩時間がなくなることもしばしば。
休憩時間ほぼゼロで15時間の夜勤をぶっ通しという経験をした人もいます。

 

さらに、「作業が終わらなくても次のシフトに引き継げばよい」とも限らず、人員が足りなければ残業対応を命じられることもあります。

 

 

休日も油断はできず、上司から電話がかかってきて「〇〇空港でトラブル発生したから明日の休日は日勤に変更ね。〇〇空港行って飛行機直してきて」なんてケースも...。

過酷な労働環境で体調を崩す

ここまで説明した通り、航空整備士は重圧に耐えながら、体力を消耗する勤務をし、休日も勉強で気が休まりません。
耐えきれずに体調を崩してしまう人がいるのも、ある意味当然と言えるでしょう

 

さらに言うと、整備作業ではオイルや燃料に直接触れることも多く、肌が弱い人はつらい思いをします
工業用アルコールなど揮発性の高い溶剤を使うことも少なくないため、これらを口から吸い込んでしまうことで気分が悪くなることもしばしばで、呼吸器への影響も心配です。

劣悪な人間関係で精神を壊す


整備の現場での人間関係はいわゆる体育会系で、人間関係に悩む人も少なくありません。

 

昔は「口で怒られるより先に拳が飛んでくるのが普通だった」という話もあります。
最近はそういったパワハラ上司のような人はだいぶ減っており、ほとんどの人は良識を持った人です。

 

しかし、「俺はこうやって殴られながら鍛えられてきたんだ」という訳のわからないプライドを持った人が少数ながら残っているのも事実。
そういった先輩と作業をするのはまさに地獄。同じ班にいるだけでも空気が悪くなります。

 

頭をレンチで叩かれたとしても、ヘルメットを被っているので痛くはないのですが、心は痛みますよね。

 

給料が割に合わない

航空整備士の給料は、金額だけを見ると悪くない、むしろ良いと言う人は少なくありません。
が、ここまで紹介した闇の部分に見合っているかと聞かれると、多くの人は「NO」と答えます。
重圧、プライベートの犠牲、職場環境などを考えると、満足できる給料ではないのです

 

高給取りで有名なパイロットと比較して、さらに不満を感じる人も多いようです。
「なんであいつらばっかり優遇されるんだ?自動操縦のボタン押して座ってるだけのくせに!」と...。

 

会社に「やりがい搾取」される

激務の割に給料は安い、休日は業務に必要な勉強で潰れるけど給料は出ない...
これらの不満を言っても、待遇が改善されることは殆どありません

 

「飛行機の整備やりたいからこの職業に就いたんでしょ?ヒコーキ飛ばすのは何よりのやりがいだよね。そのために勉強するのも当たり前だよね。」

 

実際、きつくてもやりがいを感じているから整備士を続けているという人が職場の大多数なので、基本的にこれで片づけられてしまいます。

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航空整備士にはならない方がいいのか?

 航空整備士にはならない方がいいのか?

さて、ここまで航空整備士のブラックな部分を7点紹介しました。
なかなか辛いことの多い職業であることがわかります

 

やはり航空整備士にはならない方がよいのでしょうか?

 

さんざん脅すようなことを書きましたが、それでも、「多少キツくても頑張ってやってみたい」と思う人には、諦めずチャレンジすることをオススメします。

 

たしかに航空整備士はきついです。いわゆる3K職とも言われています。
しかし、それでも「飛行機が好き、機械いじりが好き、自分の整備した飛行機が空を飛ぶのは嬉しい」と言って整備士を続けている人は沢山います。
やりがい搾取と言われようが、「自分がやりがいを感じていんだからそれでいいんだ」と言う人もいます。

 

これから整備士になろうか迷っている方は、ぜひ悪い面だけでなく良い面も見てみてください。

就職サイト・転職サイトで業界経験者の声を調べるなど、情報を集めるのが大事です。


 


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やっぱり辛かったら転職を考えよう

やっぱり辛かったら転職を考えよう

航空整備士になったものの「思った以上にキツいな」と感じたなら、それから転職を検討しても遅くありません。

 

「航空整備士なんかなるんじゃなかった...」と後悔するかもしれませんが、長い目で見れば「あれはあれで良い経験だった」と思える日が来るはずですよ。

 

ちなみに、航空整備士の転職についてはこちらの記事で解説しています。

気になった方は併せてチェックしてみてください。



まとめ

まとめ

この記事で紹介した航空整備士という職業の闇7選のおさらいです。

  1. 責任が重すぎる
  2. 膨大な勉強時間でプライベートがなくなる
  3. 勤務パターン・勤務時間が異常
  4. 過酷な労働環境で体調を崩す
  5. 劣悪な人間関係で精神を壊す
  6. 給料が割に合わない
  7. 会社に「やりがい搾取」される

かなりブラックな部分が垣間見えたかと思いますが、程度の差はあれど、どんな職業でもメリット・デメリットは存在するものです。

 

航空整備士になりたいと思っている方は、ぜひ良い面・悪い面の両方を見比べてみましょう。
「やりがい搾取」されるくらい大きなやりがいを感じる人が多い職業であることは間違いないので、やってみたいという熱意があるなら勇気を出してチャレンジしてみましょう。

 

もし、やっぱりキツかったと感じたら、その際は転職を考えるのも手です。

 

 

成功も失敗も、長い目で見れば良い経験になると信じています。

就職も転職も、情報をしっかり集め、勇気を持ってアクションを起こすのが大切ですね。


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