航空整備士の転勤やリストラの実態 転職を考えるべきタイミングとは

航空整備士の転勤やリストラの実態 転職を考えるべきタイミングとは

航空整備士の転勤やリストラの実態 転職を考えるべきタイミングとは

最近、航空業界は不況と言われています。
現在航空整備士として働いている方にとっては、これから自分はどうなるのか不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

また、これから航空整備士になりたいという方も、将来自分がリストラに遭うことなく安定して働けるのか心配ではないでしょうか。
できることなら希望する勤務地で長く働き続けたいですよね。

 

この記事では、航空整備士の転勤とリストラの実態についてまとめました。

順番に解説していきますので、ご自身の将来を考える参考にしてみてください。


航空整備士は転勤が多い?

航空整備士は転勤が多い?

ズバリ、多くのエアラインでは転勤が避けられないのは事実です。

 

JALやANAのように全国に整備基地を展開している航空会社はもちろん、新興航空会社やLCCでも複数の整備拠点を持っているため、どこの空港に配属されるかはわかりません。
例をあげてみると、

  • スターフライヤー:北九州(主基地)、羽田、関西、福岡
  • Peach:関西(主基地)、成田
  • Jetstar Japan:成田(主基地)、関西

一般的に、「主基地」とされている空港に一番人員が割り当てられるため、ここに配属される可能性は高いです。
ある程度希望を聞いてくれる会社もあるかもしれませんが、整備士もサラリーマンですから、会社に命令されれば異動せざるを得ません。

 

家族がいる方などにとっては転勤はなるべく避けたいところですよね。
転勤のリスクを減らしたいのであれば、実際、転勤を機に転職を決断したという整備士もいるようです。
※詳しくはこちらでも解説しています。

 

 

どうしても転勤は避けたいという方は、

  1. 整備拠点が1箇所のみの航空会社で求人を探す(例: 天草エアライン)
  2. ドック整備のみを行う整備専門会社の求人を探す(例: MRO Japan)
  3. エアラインではなく使用事業者(ジェネラルアビエーション)への転職にも目を向けてみる

といった対策が必要でしょう。

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航空整備士のリストラの実態

 航空整備士のリストラの実態

昨今のコロナ禍によって、航空業界が苦境に立たされているのは有名ですよね。
国内や海外のエアラインでパイロットやCAがリストラや一時解雇に遭ったり乗務機会が減って給料が少なくなったというニュースを聞いたことがある方もいるかもしれません。
一方で、整備士のそういったニュースってあまり聞いたことないんじゃないでしょうか。
それもそのはず。航空整備士がリストラに遭う可能性って比較的低いんです

 

もちろん、どんな企業であってもリストラのリスクがゼロということはありえませんから、整備士が絶対にリストラに遭わないとは言えません。
しかし、航空整備士がリストラに遭うリスクは少なくともパイロットやCAよりは低いと考えてもいいですね。

 

では、なぜ整備士のリストラのリスクは比較的低いのでしょう?
それは、「飛行機が飛ばなくても整備はやらないといけないから」です。
航空会社が不況・経営不振に直面した場合、便数を減らすことがしばしばあります。
飛行機が飛ぶ回数が減るから故障も少なくなり、整備が必要なくなると思うかもしれませんが、そうではありません。
具体的に紹介しましょう。

 

@一定日数ごとにやらないといけない作業がある。

航空機の整備タスクは厳しいルールが定められており、決められた間隔で繰り返し行います。
このタスクの間隔ですが、「何時間ごと・何フライト数ごとに1回」という決め方もあれば、中には「何か月ごと・何年ごとに1回」と設定されているタスクもあります。
つまり、飛ぼうが飛ばまいが実施しなければならない作業があるんです。

 

A長期間駐機するための作業が発生する

飛行機を長期間使わないとなると、エンジンやセンサー類に塵や虫などが侵入しないようカバーをかける、バッテリーを外すなどの作業が必要になります。
これも「パーキングプロシージャー (Parking Procedure)」と呼ばれる立派な整備作業です。
さらに、長期間飛行機を止めるにしても、一部の機体ばかり使い込むことを避けるために、運航用の機体と駐機しておく機体を定期的に入れ替えたりしますから、パーキング作業もある時に1回やって終わりというわけでもありません。
便数・機材の稼働を減らしても整備の仕事はなくならないのです。

B外注していた整備の自社実施

経営が厳しくなった航空会社のコスト削減の手段のひとつに、委託の費用を抑えるために整備の外注をやめるということが考えられます。

 

JALやANAのように十分な設備を持っている会社なら、いままで外注していた整備を自社で行うことができます。
自社で大規模な設備を持っていない会社であっても、外注していたドック整備のパッケージから、一部の簡単な作業は委託を取りやめて、自社整備士でやることもあります。
※ドック整備について詳しくはこちら

 

 

「逆に、ドック整備を受託していた整備専門会社の整備士はリストラされるのでは?」と思うかもしれませんが、自社設備のない会社は整備委託を完全にやめることはできないですから、受託件数がいきなりゼロになることもありません。
仕事は減るかもしれませんが、ある程度はあるのです。航空会社と”痛み分け”といったところでしょうか。

 

ただし、便数が少なくなっても仕事がはなくならないとはいっても、そもそも飛行機を所有している場合ですらない状態まで会社の経営が危機的になれば、整備士もリストラの対象になるでしょう
近年では2010年にJALの経営破綻があったことはご存じの方も多いと思います。
この時は、整備士でも50代のベテランを中心に早期退職の募集や整理解雇があったと言われています。

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転職を考えるべきタイミングは?

転職を考えるべきタイミングは?

航空不況を理由にした転職は慎重に!

上で説明した通り、航空業界が不況に陥って自分の会社が減便を始めたからといって、整備の仕事はそう簡単にはなくなりません。

 

2001年の米国同時多発テロや2003年のSARS蔓延など、航空業界全体で需要が落ち込んだ時期はあったものの、その後しっかり回復して需要は伸びています。
ですから、「航空業界はもう終わりだ」と決めつけて転職を早まらない方がでいいですよ。

 

もちろん、航空業界全体の需要がどうであれ、明らかに自分の勤務先の経営が傾いているというのであれば十分に転職を考える理由にしてよいでしょう。

 

 転職を考えるべきは、自分の身を守りたいとき

転勤やリストラなど「未来」に起こるかもしれない事に怯えて転職するのはオススメできません。
しかし、現在の自分に実際に迫っている危険があるならば、逃げるべきです

 

未来の事は誰にもわかりませんから、先のことを必要以上に心配するよりも現在の自分に目を向けた方がよいでしょう
責任の重さのわりに給料が安い、体力的にきつい、プライベートの時間が取れない、仕事にやりがいを見いだせない、人間関係に疲れたなどなど...
こちらの記事に当てはまるようなことはありませんか?

 

 

もちろん、それ以外の事でも構いません。
今まさに自分が不満に思うことがあるなら、その時こそ転職を考えるタイミングです。
嫌なことに無理に耐え続けるのは時間の無駄ですし、体調やメンタルを壊してしまっては元も子もありません。
勇気を出して逃げましょう。

 

 

ちなみに、航空整備士の転職についてはこちらの記事で解説していますので、気になった方は併せてチェックしてみてください。


まとめ

転職を考えるべきタイミングは?

今回は航空整備士の転勤・リストラ、それから転職のタイミングについて解説しました。
もう一度おさらいしましょう。

 

@転勤のリスク
航空整備士は転勤の可能性が高い職業です。
どうしても転勤を避けたければ、狭き門にはなりますが、

  • 整備拠点が1箇所のみの航空会社で求人を探す(例: 天草エアライン)
  • ドック整備のみを行う整備専門会社の求人を探す(例: MRO Japan)
  • エアラインではなく使用事業者(ジェネラルアビエーション)にも目を向けてみる

といった対策が必要でしょう。
また、LCCのように整備拠点の少ない航空会社であれば、勤務地の候補を絞ることができます。

 

Aリストラのリスク
次に、航空整備士がリストラに遭う可能性は、パイロットやCAに比べると低いです。
不況などで便数が減ったとしても整備の仕事がなくなることはないので、整備士の雇用は比較的維持されやすいと言えます。
ただし、これは航空業界に限らずどんな会社にも共通して言えることですが、会社の経営状況によってはリストラの可能性が全くないわけではないということは注意してください。

 

B転職のタイミング
比較的仕事がなくなりにくいという特徴があるため、航空業界が不況に陥ったからといって将来を過度に心配して転職してしまうのはオススメしません。
未来のことよりも、現在のことに目を向けてください。
以下の記事にあるようなことや、それ以外のことに不満やストレスを感じているならば、体や心を壊す前に逃げましょう。

 

 

生きていれば将来についていろいろな不安が湧いてくるものです。

しかし、未来の事は誰にもわかりません。
「今」の自分と落ち着いて向き合ってみるのが、将来を考える助けになるかもしれませんよ。


\航空整備士から新たなキャリアを考えている方へ/

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